大型シーリングファンの逆回転機能に付きまして
多数の大型シーリングファンは、その羽に特徴があり、飛行機と同じ流体力学にもとずき設計されています。羽根の上下を通る気圧差から生まれる揚力の反作用として気流が起こります。
NATURE-FANSⅡ最大翼径7.3mの製品重量は102kgですが動体荷重は80k台まで下がります。つまり上に上がろうとする力を抑え風を下方に押し出していきます。
さて、羽根の形・角度が下方に風を送る仕様になっておりますので、これを逆回転させることは、理論的にかなっておらず、又、動体荷重が増すことになり、羽根及び・躯体に悪影響を起こします。
逆回転を謳い動画をアップしているメーカーもございますが、羽根の回転数を確認してみてください。
ほぼ最大回転数で回しております。
また、スモークを焚いて空気の流れが確認できますが、羽根の上面及び床面の温度差が果たして真冬に暖房を焚いている同じ条件かが気になります。
天井付近の温度と床面の温度が大きい場合には上方の暖かい空気を下方に降ろすことは大きな空気の流れを作らない限り不可能です。
従いまして敢て逆回転を行うより、正回転での回転数をミニマムにして空気循環を行うほうがはるかに効果的になります。
(製造元メーカーおよび当社では敢て逆回転機能を持たせておりませんが配線を変えてスイッチを増設することにより逆回転仕様を持たせることは可能ですが、お客様の責任においてご相談ください)